![]() 有機増感剤
专利摘要:
本発明は、新規な有機増感剤化合物および光電変換装置、特には新規な増感剤を含む色素増感太陽電池に関する。また、本発明は、イオン性液体電解質または有機荷電輸送材料に基づいた可撓性光電変換装置に関する。 公开号:JP2011514402A 申请号:JP2010545587 申请日:2009-02-03 公开日:2011-05-06 发明作者:ガオ,フェイフェイ;グレッツェル,ミヒャエル;モハンマド ザッケールッディン,シャイク;シュ,ミンフェイ;チン,ハオ;ワン,ペン 申请人:エコール ポリテクニーク フェデラル ドゥ ローザンヌ(エーペーエフエル); IPC主号:C09B23-00
专利说明:
[0001] 本発明は、光電変換装置、特には光電池の分野に関する。より好ましくは、本発明は、増感化合物、特には増感色素を含む変換装置に関する。] 背景技術 [0002] 慣用の化石燃料のエネルギー源としての使用は、よく知られている環境問題、ならびに中期から長期にわたる欠乏の問題を提起している。近づきつつあるエネルギー危機を解決するために、種々の試みが行なわれてきている。利用可能な選択肢の中で、光電池で用いられる太陽エネルギーは、他のエネルギーの形態に比較して、ほぼ無限であり、そして環境に優しい。シリコン太陽電池は、高い光電気変換効率により、そして何十年もの間にわたって開発されてきたこの技術が成熟しているという事実によって、光起電力事業に優位を占めている。しかしながら、シリコン太陽電池は、製造プロセスの高コスト、高価な原料、および電池の効率の更なる向上の困難さ、を欠点としてもっている。] [0003] 色素増感太陽電池(DSC)は、感光色素分子(増感剤)および遷移金属酸化物を使用し、これらは、それぞれ可視光を吸収し、電子−正孔対を生成し、そして光吸収によって生成された電子を輸送する機能を果たす。DSCは多くの利点、例えば高効率、低生産コスト、製造の間の低エネルギー消費、および環境に優しい生産、を有している。これらの特性は、これらの電池に、光起電力事業における高い期待を与えている。1991年に、Ecole Polytechnique Federale de LausanneのMichael Gratzel教授は、これらの電池における技術的な進展をもたらした。これ以降、DSCは、徐々に太陽電池の分野における高い関心を持たれる研究課題となった(Nature、1991年、第353巻、p.737)。これまでは、高効率を備えたDSCは、例えば、J. Am. Chem. Soc.、2005年、第127巻、p.16835〜16847の、ビピリジンルテニウム錯体の場合のように、通常は貴金属を含む増感剤を用いている。しかしながら、このような錯体の実際の用途は、貴金属の高価格およびその限定された供給源によって、限定されている。ビピリジンルテニウム錯体と比較して、有機色素は、いくつかの利点、例えば低価格、高吸光係数および構造を容易に変える可能性、を示す。最近では、DSCCsの分野では、ルテニウム色素を有機色素で置き換える努力がなされてきている(J. Am. Chem.Soc.、2006年、第128巻、p.16701〜16707)。] 発明が解決しようとする課題 [0004] 特に、本発明は、低生産コストおよび高安定性を備え、向上した性質、例えば高エネルギー変換効率を有する光電変換装置をもたらす、新規な色素を提供するという目的に向けられている。] [0005] 更に、可撓性の太陽電池が提案されており、これは通常は質量が軽く、そして従って電源としての実際の用途、例えばラップトップコンピュータ、携帯電話、および時計、において、容易な運搬という利点を享受する。更に、可撓性の材料による堅い基板の置き換えは、ロールツーロール方式の大量生産による低コストの製造を可能にする。従って、可撓性装置技術を、有望な費用効率の高い光起電力発生システムである、色素増感太陽電池に適用することは、Seigo Itoら、「ナノ結晶TiO2光陽極用のTi金属基板を備えた高効率(7.2%)可撓性色素増感太陽電池」("High-efficiency (7.2%) flexible dye-sensitized solar cells with Ti-metal substrate for nanocrystalline-TiO2 photoanode")(Chem. Commun.、2006年、p.4004〜4006)によって提案されているように、非常に重要である。しかしながら、これらの装置は貧弱な安定性という欠点がある。本発明者らは、貧弱な安定性の一部は、このような装置の電解質中に用いられている溶媒の、可撓性プラスチック基板を通した蒸発によって説明することができると結論した。不運にも、この問題はまた、高い沸点、例えば100℃以上、または更に150℃以上が用いられた場合にさえ見出された。従って、本発明の1つの目的は、より安定な可撓性太陽電池を作り出すことである。他の目的は、プラスチックおよび/または有機材料から、増大する程度にまで調製された装置を作り出すことである。特に、他の目的は、溶媒蒸発に因る電解質の劣化の問題を回避し、そして同時に増感剤化合物中の、ルテニウムなどの貴金属の使用を低減および/または完全に回避する、可撓性太陽電池を作り出すことである。 本発明は、上述した問題に向けられている。] 課題を解決するための手段 [0006] 本発明は、色素増感光電変換装置において増感剤色素として用いることができる有機化合物を提供する。有機色素を含む色素増感太陽電池は、90%超の光電気変換効率および10%超の電池効率を示す。これらの特性により、有機色素は、これまでは、世界で最も効率の高い有機増感剤である。有機色素を備えた色素増感太陽電池の効率は、貴金属錯体を増感剤として用いた対応する電池に非常に近い。前記の色素は、色素増感光電変換装置における展望を約束する。] [0007] 更に、本発明は、従来技術の装置のような安定性の問題を欠点としてもたない、可撓性太陽電池を提供する。1つの態様によれば、これらの可撓性のものの中に用いられる増感剤化合物は、溶媒を含まないイオン性液体を主成分とする電解質との組み合わせた、有機色素を含む、もしくは有機色素からなっている。] [0008] 第1の態様では、本発明は、光電変換装置、特には色素増感変換装置に関する。] [0009] 従って、1つの態様では、本発明は、式(1)の有機色素を提供する。] [0010] ] [0011] 式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、互いに独立して、水素原子(H)、アルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素、または複素環およびそれらからの誘導体から選ばれ、ここで、前記のアルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素または複素環は、置換されているか、もしくは非置換であることができ、そして1個もしくは2個以上のヘテロ原子を含んでいてもよく、そしてR3、R4、R5およびR6の1つもしくは2つ以上はまた、ハロゲンから選ばれていてもよく;] [0012] Rは、1つもしくは10以下の、同じかもしくは異なる連続する部分を含み、または好ましくはなっており、この連続する部分は、互いに独立して、以下の式(2)〜(21)で表された部分から選ばれ;] [0013] ] [0014] ] [0015] ] [0016] 式中、nは、1〜10から選ばれる整数、そして好ましくは1、2または3であり; R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66は、通常は炭素であり(炭素に結合した水素は示されていない);。 R7〜R66は、R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66を除いて、互いに独立して、H、ヒドロキシ、ニトリル、アミド、アシル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素およびそれらの誘導体、アルキルスルホニル、アルキルチオ、エステル基、ハロゲン化アルキル、ハロゲン、スルホニル、シアノ、アルケニル、アシルオキシル、カルボキシルおよび複素環から選ばれ; 式(1)の化合物中のAは、シアノ、アシル、アルデヒド基、カルボキシル、アシルアミノ、スルホン基、ニトリル、ハロホルムおよび第四級アンモニウムから選ばれるアセプタ基であり; Bは、カルボキシル、リン酸、スルホン酸、次亜リン酸、ヒドロキシル、酸化カルボン酸、アシルアミド、ホウ酸、およびスクアリン酸、ならびに前述のものの脱プロトン型、から選ばれる。] [0017] 他の態様では、本発明は、光電変換装置、特には、本発明による、そしてここに開示した化合物の、色素増感光電変換装置における増感剤としての使用による、有機色素を含む色素増感太陽電池(DSC)を提供する。] [0018] 1つの態様では、本発明は、色素層と対電極との間に、導電性の、荷電輸送材料および/または電解質層を含み、前記の荷電輸送および/または前記の電解質は溶媒を含まない、可撓性の、色素増感光電変換装置に関する。 本発明の更なる態様および好ましい態様を、添付の特許請求の範囲の中に詳述する。] 図面の簡単な説明 [0019] 図1は、本発明による式(1)によって表される色素で増感された色素増感太陽電池の光電流作用スペクトルを示している。 図2は、本発明による、式(1)によって表される色素を備えたDSCの、AM1.5G完全太陽光(100mWcm−2)および暗黒における、電流密度−電圧特性を示している。 図3は、本発明によるDSCの概略図である。 図4は、前記の光吸収層3の概略図であり、この中で4は半導体ナノ粒子層を示し、5は色素層を示している。 図5は、本発明の可撓性変換装置の態様の概略図であり、これは対電極を通して照射されている(背面照明)。] 図1 図2 図3 図4 図5 [0020] 本発明は、光電変換装置に関する。光電変換装置は、好ましくは光電池、特には太陽電池であり、電磁放射線、特には可視、赤外および/またはUV光、特には太陽光を、電流へと変換することができる。好ましい態様によれば、光電変換装置は、色素増感変換装置、特には色素増感太陽電池(DSC)である。用語「色素」、「増感剤」、「増感色素」および「色素増感剤」は、全てがそれぞれの他の用語を包含しており、そして同義語であると考えられる。] [0021] 本発明は、特には光電変換装置における増感剤として有用な化合物に関している。1つの態様では、上記の式(1)のR1およびR2は、置換および非置換アリールから選ばれ、このアリールおよび/または1つもしくは2つ以上の任意の置換基は、1つもしくは1つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。] [0022] 1つの態様によれば、前記のアリールは、置換もしくは非置換フェニル、ビフェニル、または縮合環の芳香族系であり、これらは置換されていても、または非置換でもよい。] [0023] R1およびR2が置換アリールである場合には、このアリールのこの置換基は、例えばアルキル、アルコキシル、アリール、アリール化アルキル、アリール化アルコキシル、アルキル化アリール、およびアルコキシル化アリール、ポリエステルから選ぶことができ、これらの全ては、名前を挙げた置換基の幾つかに定義により存在している1つもしくは2つ以上のヘテロ原子に加えて、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。] [0024] 例えば、R1およびR2のアリールは、縮合環系、例えば縮合系フルオレンであることができ、この縮合環系は、9,9−ジメチルフルオレン−2−イル(これはR1およびR2の好ましい態様である)の場合のように、1つもしくは2つ以上のアルキル置換基を含んでいてもよい。前記のアルキル置換基は、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。他の好ましい態様は、置換もしくは非置換フェニル、例えばアルキル置換、アルコキシル置換および/またはポリエーテル置換フェニルを包含している。] [0025] 1つの態様によれば、式(1)のそれぞれの置換基R1およびR2は、6〜40個の、好ましくは10〜25個の炭素原子、そして0〜20個の、好ましくは0〜10個のヘテロ原子を有していてもよい。] [0026] 好ましくは、R1およびR2は、置換および非置換アリールから選ばれる。好ましくは、このアリールは、10〜25個の炭素および0〜5個のヘテロ原子を有し、そしてそれぞれの置換基は、存在する場合には1〜15個の炭素および0〜5個のヘテロ原子を有している。] [0027] 場合によってはR1および/またはR2に含まれる好ましいヘテロ原子は、ハロゲン、N、O、P、Sから選ばれる1つもしくは2つ以上である。] [0028] 式(1)の化合物のRでは、nは1〜10から選ばれる整数であるが、しかしながら好ましくは1、2もしくは3から選ばれ、このことは3つ以下の同じ部分が互いに連続していてもよいことを意味している。] [0029] あるいは、部分(2)〜(21)から選ばれるRのいずれかの部分は、示されているように、異なる部分に続いていてもよく、例えば、更に下の化合物(X)では、3つの異なる部分があり、すなわち部分(17)(HであるR55およびR56を有している)に部分(2)と(4)が続いている。また、部分(2)〜(21)から選ばれた特定の部分が、2回、もしくは3回以上繰り返すことも可能であり、例えば下記の化合物(IX)では、トリフェニルアミンから出発して、部分1および部分3は同一である。] [0030] 通常は、式(1)の化合物では、Rは1〜10個の、好ましくは1〜3個の部分を表し、この部分は、独立して、式(1)〜(21)の部分から選ばれる。言い換えれば、部分(2)〜(21)のいずれかの組み合わせを用いることができる。] [0031] 式(17)〜(21)の部分では、R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66は、通常は炭素を表す。炭素の完全な原子化を作り上げるための水素は示されていない。ハロゲンが、この炭素の水素の位置にあってもよい。他の原子が、R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66の位置で用いられていてもよいが、しかしながら当業者は、これは更なる置換基の(例えば、部分(21)では、置換基R63およびR64の)性質による、そしてまた、これらの部分の間の関係による(例えば、R65およびR66は両方が酸素ではあり得ないことは明らかである)ことを理解するであろう。] [0032] 上記のように、R7〜R66(R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66を除く)の位置に用いることができる、アミド、アシル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素およびそれらの誘導体、アルキルスルホニル、アルキルチオ、エステル基、ハロゲン化アルキル、ハロゲン、スルホニル、アルケニル、アシルオキシル、カルボキシルおよび複素環置換基は、好ましくは1〜50個、より好ましくは1〜20個、そして最も好ましくは1〜10個の炭素を含み、そしてヘテロ原子が、それぞれの置換基を形成するのに少なくとも必要に応じて(例えば、アシルは、もちろんオキソ基を必要とし、そして従って酸素へテロ原子を必要とする)与えられる。] [0033] 好ましい態様によれば、有機色素は、以下の式(I)〜(X)のいずれかの1つの化合物から選ばれる。] [0034] ] [0035] ] [0036] ] [0037] ] [0038] また、本発明は、光電変換装置、特に太陽電池に関する。説明の目的で、本発明は、図3〜5に示されているような装置の態様で説明される。図3に示された装置はまた、可撓性装置と考えることができる。] 図3 図4 図5 [0039] 本発明の装置は、少なくとも1つの基板1を含んでいる。図3に示された装置とは反対に、本発明はまた、唯一の基板1、例えば、図5中により具体的に示されているように、上面基材1のみ、または底面基材1のみ、を有する装置を含んでいる。好ましくは、電流を作り出すために電磁放射線に暴露されることを意図した装置の表面に面する基板がある。放射線に面する基板は、好ましくは透明である。本発明の目的では、透明性は、通常は、それぞれの構造(例えば、基板、対電極、導電層、多孔質半導体)が、少なくともいくらかの可視光、赤外光、またはUV光に対して、本発明の装置においてこの光を電気エネルギーに変換するために、透明であることを意味している。好ましくは、透明であるは、全ての可視光に対して、より好ましくは近赤外のいくらかに対してもまた、および/または紫外光スペクトルの少なくとも一部に対してもまた、透明であることを意味しており] 図3 図5 [0040] 基板1はプラスチックから、またはガラスから作られていることができる。可撓性装置では、基板1は、好ましくはプラスチックから作られている。1つの態様では、基材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリイミド、3−アセチルセルロース、およびポリエーテルスルホンの群から選ばれるプラスチックを含んでいる。] [0041] 本発明の変換装置は、通常は2つの導電層2および7を有しており、第1の導電層2は、装置から発生される電子を取り除くために必要であり、そして第2の導電層7は、新たな電子を供給するために、もしくは言い換えれば、正孔を取り除くために必要である。このことは、図5中に、記号+および−によって示されている。導電層2および7は、多くの異なる形態で与えられていてよく、そして本装置の目的もしくは性質に応じて、種々の材料によって作られていてよい。] 図5 [0042] 第2の導電層7は、通常は対電極7の一部であり、そして例えばITO(インジウム錫酸化物)で被覆されたプラスチックまたはガラスの場合(透明なITOがプラスチックまたはガラス上に被覆されており、そして後者を導電性にしている)のように、それ以前に基板の一部である。] [0043] 従って、導電層2および7の一方または両方は、透明な金属酸化物、例えばインジウムをドープされた錫酸化物(ITO)、フッ素をドープされた錫酸化物(FTO)、ZnO−Ga2O3、ZnO−Al2O3、錫酸化物、アンチモンをドープされた錫酸化物(ATO)および亜鉛酸化物を含むことができる。] [0044] 本発明の態様によれば、第1の導電層2だけ、または第2の導電層7だけが、上記で規定したような透明な金属酸化物層を含んでいる。また、2つの向かい合った導電層2および7の一方または両方を、導電性箔、例えば金属箔、特にはチタン箔もしくは亜鉛箔の形態で与えることも可能である。このことは、例えば、下記に詳述するように、いずれかの可撓性の装置において好ましい。好ましくは、第1の導電層2は、例えば図5に示したように、導電性金属箔から作られている。このような箔は、透明でなくてもよい。] 図5 [0045] 本発明の装置は、通常は対電極7を含んでおり、対電極7は、電池の内側に向けて中間層6と、そして基板が存在する場合には、電池の外側で基板1とに、面している。対電極は、通常は、装置の内側に向けて電子を与え、および/または正孔を満たすのに好適な、触媒的に活性な材料を含んでいる。従って、対電極は、例えばPt、Au、Ni、Cu、Ag、In、Ru、Pd、Rh、Ir、Os、C、導電性ポリマー、および前記の2つもしくは3つ以上の組み合わせから選ばれた材料から選ばれた材料を含むことができる。導電性ポリマーは、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリベンゼンおよびアセチレンを含むポリマーから選ぶことができる。] [0046] 図3では、第2の導電層は、対電極7の一部、または装置の最上部の基板1の一部と考えることができ、そして従って、別々には示されていない。第2の導電層が基板1の一部であると考える場合には、このような基板は、例えば、上記したように、ITOで被覆したプラスチックもしくはガラス、または他の材料であることができる。] 図3 [0047] 図3では、層3は光吸収層であり、これは実際に少なくとも2つの別個の層、すなわち多孔質の半導体層4および、その上に併合された増感色素5の層を含んでいる。多孔質の半導体層は、当技術分野(B. O'ReaganおよびM. Gratzel、Nature、1991年、第353巻、p.373)において開示されているプロセスによって、半導体ナノ粒子、特にはナノ結晶粒子から製造することができる。このような粒子は、通常は約0〜50nm、例えば5〜50nmの平均直径を有している。このようなナノ粒子は、例えば、Si、TiO2、SnO2、ZnO、WO3、Nb2O5およびTiSrO3の群から選ばれる材料から作ることができる。ナノ結晶粒子からの多孔質層の構成は、本発明による可撓性電池の態様を示している概略図5中に、明確に見ることができる。] 図3 図5 [0048] 色素層5は、国際公開第2004/097871号中に開示されているもののような、任意の共吸着された化合物の他に、例えば、少なくとも1種の色素もしくは増感剤、または2種もしくは3種以上の異なる増感剤の組み合わせを含んでいる。例えば、この色素は、有機金属化合物であることができる。有機金属化合物の例は、ルテニウム色素を、最近ではそれらがこのような装置中に用いられているように、包含している。好適なルテニウム色素は、例えば国際公開第2006/010290号中に開示されている。] [0049] 色素層は、有機増感剤を含んでいてもよい。例えば、この装置は、ルテニウムまたは他の貴金属を用いたいずれかの増感剤を含まなくてもよい。本発明の好ましい態様によれば、光電変換装置は、本発明の有機増感剤、特には式(1)の有機化合物、例えば式(I)〜(X)のいずれか1つの化合物を含んでいる。] [0050] 本発明の装置は、色素中の電子の再生を仲介するという一般的な目的を有する層6を有しており、これらの電子は放射線によって取り除かれる。これらの電子は、対電極7によって与えられ、そして層6は、従って、対電極から色素への電子の輸送、または色素から対電極への正孔の輸送を仲介する。電子および/または正孔の輸送は、そのように、および/または好適な酸化還元電位を有する荷電分子の拡散によって仲介することができる。従って、層6は、電解質層および/または導電性の電荷輸送層であることができる。] [0051] 本発明の好ましい態様によれば、この中間層6は、実質的に溶媒を含まない。この態様は、特に可撓性装置に関して、適切である。実質的に含まないとは、本発明の目的のためには、この層は、10質量%未満、より好ましくは5質量%未満、更により好ましくは1%未満しか含まず、そして最も好ましくは添加された溶媒は全くないことを意味する。多くの従来技術の装置、特にはポリマーから作られた可撓性装置とは反対に、中間層が溶媒を含まないという事実は、1つもしくは2つの基板層を通した溶媒の蒸発による劣化がないという重要な利点を与える。] [0052] 1つの態様によれば、溶媒を含まない層は、1種もしくは2種以上のイオン性液体および、場合によって装置の安定性および/または性能特性を向上させるように設計された添加剤、例えばN−アルキルベンズイミダゾール(ここで、アルキルは、C1〜C10アルキルであり、これは例えばハロゲン化されていてもよい)を含む電解質層である。] [0053] 主成分として、イオン性液体を含む電解質(イオン性液体系電解質)は、例えば、国際公開第2007/093961号中に開示されており、ここでは例1中で、2成分電解質Aが、PMII(1−メチル−3−プロピルイミダゾリウム)ヨージドおよびEMITCB(1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラシアノボレート)の、体積比13:7の混合物中の、0.2MのI2、0.5MのNMBI(N−メチルベンズイミダゾール)および0.1Mのグアニジンチオシアネート(GuNCS)から調製されている。] [0054] Yu Baiら、「共晶融液から作られた溶媒を含まない電解質に基づいた高性能色素増感太陽電池」("High-performance dye-sensitized solar cells based on solvent free electrolytes produced from eutectic melts")、Nature materials、第7巻、2008年8月、p.626〜629には、室温(25℃)未満の融点を有するイオン性液体の組成物を得るための、イオン性液体の種々の混合物が開示されている。特に、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(HMII)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(BMII)、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(PMII)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(EMII)、1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII)、1−アリル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(AMII)の種々の組み合わせが調製されている。特に、溶媒を含まないDMII/EMII/AMII/I2(v:v: 8:8:8:1)およびDMII/EMII/EMITCB/I2(12:12:16:1.67)の融液が、色素増感太陽電池中の電解質系として成功裏に用いられている。] [0055] 更に、特許請求したような、そして2008年12月23日に出願された、国際特許出願第PCT/IB2008/055507号中に開示されたような、同様のイオン性液体を主成分とする電解質系もまた、本発明に包含される。] [0056] また、層6は、導電性の電荷輸送層であってよく、この中では、電子および/または正孔は、荷電した分子の拡散の代わりに、電子運動によって動く。このような導電層は、好ましくはポリマーを含めた、有機化合物を主成分としている。従って、層6は、電子および/または正孔伝導材料であることができる。U. Bachら、「高光電変換効率を備えた固体状態色素増感メソ多孔質TiO2太陽電池」("Solid-state dye-sensitized mesoporous TiO2 solar cells with high photon-to-electron conversion efficiencies")、Nature、第395巻、1998年10月8日、p.583〜585には、色素増感太陽電池中の、非晶質の有機正孔輸送材料、2,2’,7,7’−テトラキス(N,N−ジ−p−メトキシフェニル−アミン)9,9’−スピロフルオレン(OMeTAD)が開示されている。国際公開第WO2007/107961号中には、室温で液体である電荷輸送材料、およびそれらの色素増感太陽電池中での応用が開示されている。これらの材料は、例えば、本発明の目的のために用いることができる。] [0057] 前記の電解質層または電荷輸送層の両方は、装置の性能を向上させるための添加剤、例えば、有機電荷輸送体などの場合には、ドーパントを含んでいてもよい。] [0058] 光電変換装置の、幾つかの更なる好ましい態様が以下に開示される。] [0059] 1つの態様によれば、本発明の装置は、少なくとも1つの基板層1、導電層2、光吸収層3、中間層6、および対電極7を含み、前記の導電層2、前記の光吸収層3、前記の中間層6および対電極7は連続して結合されている。好ましくは、この装置は、それぞれ装置の上面および底面上に、2つの透明基板を含んでいる。装置の上面は、図3中の図の最上部に相当する。上面は、光が装置に入る主要な部分である表面に相当する。中間層6は、色素層5および対電極7の間に与えられた電解質層である。] 図3 [0060] 他の態様によれば、本発明の装置は、可撓性装置である。好ましくは、この態様によれば、装置は、可撓性基板1、対電極7、溶媒を含まない電解質もしくは電荷輸送層6、有機金属色素、有機色素、もしくは両方を含んでいてもよい色素層5、多孔質半導体層4、および導電層2を含んでいる。好ましくは、前記の層は、例えば、この順番に上面から底面に、連続して結合されている。] [0061] 好ましくは、可撓性装置では、前記の導電層2は、例えば図5中で、参照番号2によって示されるような、チタンもしくは亜鉛箔のような、導電性金属箔を与えられ、そして前記の可撓性基板1は、ポリマーまたはプラスチック膜である。透明である第2の導電層は、対電極7の一部であり、そして上記のプラスチック膜と接触している(例えば、ITO−PETまたはITO−PENの形態で)。導電性チタン箔および導電性プラスチック基板は、例えば、Seigo Itoら、Chem. Comm.、2006年、p.4004〜4006および欧州特許第1095387号明細書中に開示されている。] 図5 [0062] 1つの態様によれば、本発明の可撓性装置は、反転型(inversed)太陽電池であり、図5中に示されるように(図5では、矢印hvが照射の側を指している)、電磁放射線が主に対電極の側から装置に入ってくる(背面照射)。] 図5 [0063] 1つの態様によれば、本発明の可撓性電池は、反転型(inversed)太陽電池であり、その中では、透明プラスチック基板1は、対電極組立体7を含み、これは、上面から底面に、この順番で、透明導電性酸化物、例えば可撓性プラスチック膜1上に堆積されたITO(錫をドープされた酸化インジウム)、および触媒、例えば炭素もしくはPt(白金)を含んでいる。] [0064] 下端部には、導電性箔2、好ましくは金属箔、例えばTiまたは亜鉛箔、が与えられ、これは、可撓性支持体、例えばプラスチック材料上に与えられることができるが、しかしながらそのように与えられなくてもよい。] [0065] 本発明は、本発明の有機色素の合成方法を提供する。この合成経路は、下記のスキーム1によって包括的に説明されている。] [0066] ] [0067] <化合物aの合成> R1I、R2I、置換−4−ブロモアニリン、およびトルエンを、好ましくは1:1:1:1のモル比で混合する。この反応混合物を、例えば120℃に加熱し、そして例えば約24時間、保護雰囲気(protected atmosphere)の下で、例えばArの下で、還流する。次いで、水を加えることができ、そしてこの混合物を室温まで冷却して、そして例えばクロロホルムで抽出することができる。有機相は、好ましくは、例えば水で、例えば3回、洗い流され、そして例えば、無水硫酸ナトリウム上で乾燥される。溶媒を取り除いた後に、残渣を、例えばカラムクロマトグラフィーによって、精製して、化合物aを与える。] [0068] 参照されたR1およびR2は、互いに独立して、水素原子(H)、アルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素、または複素環およびそれらの誘導体から選ばれ、前記のアルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素または複素環は、置換されているか、もしくは非置換であることができ、そして1個もしくは2個以上のヘテロ原子を含むことができる。好ましい態様によれば、R1およびR2は、同一である。好ましい態様によれば、R1およびR2は、H、アルキル、芳香族炭化水素、アルキオキシまたは複素環およびそれらの誘導体の群の1つである。] [0069] <化合物bの合成> 例えば上述したように得た化合物a、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、炭酸カリウム水溶液、およびRB(OH)2またはRSnBu3を、例えば1:1:0.8:0.1のモル比で混合することができ、そしてTHF(例えば、a:THFが1:500のモル比)中に溶解することができる。この反応混合物を、好ましくは、例えば70℃に加熱し、そして反応が、好ましくは約24時間、保護条件下、例えばArの下で行なわれる。次いで、この混合物を、好ましくは室温(25℃)に、好ましくは冷却し、そして抽出する。有機相は、炭酸ナトリウム水溶液および水で、例えば3回、洗い流すことができ、そして無水硫酸ナトリウム上で乾燥することができる。溶媒を取り除いた後に、残渣を、例えばカラムクロマトグラフィーによって、精製して、スキーム1に示されている、化合物bを与える。] [0070] <化合物cの合成> 得られた化合物b、無水DMFおよび1,2−ジクロロエタンを、例えば約1:10:400のモル比で混合することができる。この混合物を、好ましくは約0℃に冷却した後に、この混合物(例えば、化合物b:オキシ塩化リン、モル比で1:1.2)に、好ましくはオキシ塩化リンを、例えば不活性ガスの下で、滴下して加えることができる。次いで、反応混合物を、好ましくは約84℃に加熱し、そして例えば4時間還流する。好ましくは水がこの混合物中に加えられ、続いて、例えば酢酸ナトリウムで中和される。この混合物を、好ましくは、例えばクロロホルムで抽出する。次いで、有機相を乾燥することができる。溶媒を取り除いた後に、残渣を、例えばカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物cを得る。] [0071] <式(1)で表される有機色素の合成> 上記の包括的な手順によって得た化合物c、ACH2B、ピペリジンおよびアセトニトリルが、好ましくは、例えば約1:1.1:10:600のモル比で混合される。反応混合物は、好ましくは、82℃まで加熱され、例えば6時間、保護雰囲気、例えばArの下で還流され、そして次いで好ましくは、ほぼ室温(25℃)まで冷却される。次いで、アセトニトリルが、好ましくは蒸発され、蒸発され、そして水が、好ましくはこの混合物中に加えられる。この溶液を、好ましくはHClで、pH1〜2まで酸性化し、そして次いで、例えばジクロロメタンで抽出することができる。次いで、有機相を好ましくは乾燥する。溶媒を取り除いた後に、残渣を、例えばカラムクロマトグラフィーによって精製して、式(1)によって表される有機色素を与えることができる。] [0072] また、本発明は、光電変換装置、例えば本発明の有機色素を含む光電変換装置、またはここで規定したような可撓性装置の製造に関する。製造の例示的な工程および条件は、以下に示されている。] [0073] ナノ結晶TiO2粒子の製造手順およびTiO2のナノ粒子の二重層を備えた光陽極が、報告されている。(Wang P.ら、「TiO2ナノ結晶上への両親媒性増感剤およびヘキサデシルマロン酸の共グラフトによる色素増感太陽電池の性能の向上」(Enhance the Performance of Dye-Sensitized Solar Cells by Co-grafting Amphiphilic Sensitizer and Hexadecylmalonic Acid on TiO2 Nanocrystals)、J. Phys. Chem. B.、第107巻、2003年、p.14336)] [0074] 調製されたTiO2電極は、好ましくは増感剤色素、例えば式(1)によって表されるものおよび、例えば共吸着剤を含む溶液中に、数時間、浸漬される。TiO2粒子上の増感剤の表面被覆率は、好ましくは80%超、好ましくは90%超である。] [0075] 二重層ナノ結晶TiO2膜電極は、熱的に白金メッキをした導電性ガラス電極と共に組み立てることができる。もちろん、可撓性装置では、代わりの手順が好ましく用いられる(Seigoら)。この2つの電極は、10〜50nmの厚さのホットメルトリングによって分離することができ、そして加熱によって封止することができる。内部空間は、好ましくは電解質または液体の正孔導電体材料で満たされる。この後に、注入孔が、好ましくは封止される。詳細な方法は、参考文献、Wang P.ら、「高効率色素増感ナノ結晶太陽電池用の溶媒を含まない、SeCN−/(SeCN)3−系のイオン性液体電解質」(A Solvent-Free, SeCN-/(SeCN)3- Based Ionic Liquid Electrolyte for High-Efficiency Dye-Sensitized Nanocrystalline Solar Cell、J. Am. Chem. Soc,、第126巻、2004年、p.7164)中に開示されている。] [0076] 例えば、この装置は、Wang P.ら、「TiO2ナノ結晶上への両親媒性増感剤およびヘキサデシルマロン酸の共グラフトによる色素増感太陽電池の性能の向上」(Enhance the Performance of Dye-Sensitized Solar Cells by Co-grafting Amphiphilic Sensitizer and Hexadecylmalonic Acid on TiO2 Nanocrystals)、J. Phys. Chem. B.、第107巻、2003年、p.14336によって報告されている、一般的な製造手順に従って作ることができる。] [0077] 本発明は、以下の例によって説明されるが、これらは本発明の範囲を限定することを意図したものではない。] [0078] <例> 例1:有機色素Iの合成 <化合物a(以下のスキーム中)の合成> 2−[N,N−ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2イル)−4−ブロモアニリン(0.256g、0.46ミリモル)、(チエノ[3,2−b]チオフェン−2−イル)ボロン酸(0.1g、0.51ミリモル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.058g、0.051ミリモル)を、THF(17mL)と2モル/Lの炭酸カリウム水溶液(1.7mL)との混合物に、フラスコ(体積、50mL)中で溶解した。この混合物を70℃に加熱し、そして反応を、Arの下で、24時間行った。次いで、この混合物を室温まで冷却し、そしてクロロホルムで抽出した。有機相を炭酸ナトリウム水溶液およびH2Oで3回洗い、そして次いで無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を取り除いた後に、残渣を、カラムクロマトグラフィーによって、トルエン/ヘキサン(1/5、v/v)を溶出液として精製して、黄色の固体aを与えた。収率は86%。] [0079] ] [0080] <bの合成> 上記で得た化合物a(0.286g、0.465ミリモル)をジクロロメタン(1.2mL)中に溶解し、次いで無水DMF(0.36mL)を加えた。この混合物を0℃まで冷却した後に、オキシ塩化リン(51.1μL、0.558ミリモル)を、Arの下で、滴下により加えた。この反応混合物を、84℃に加熱し、そして4時間還流した。この反応混合物中に水を加え、次いで酢酸ナトリウムで中和した。この混合物を、クロロホルムで抽出し、そして有機相を乾燥した。溶媒を取り除いた後に、残渣を、カラムクロマトグラフィーによって、トルエン/ヘキサン(3:1、v/v)を溶出液として精製して、橙色の固体bを与えた。収率は92%。] [0081] <有機色素1の合成> 上記で得た化合物b(0.33g、0.573ミリモル)、シアノ酢酸(0.053g、0.624ミリモル)、アセトニトリル(20mL)およびピペリジン(0.026mL、0.624ミリモル)を、フラスコ(体積、50mL)中に加えた。この反応混合物を82℃に加熱し、そしてArの下で6時間還流した。この混合物を室温まで冷却した後に、アセトニトリルを蒸発させ、そして水を加えた。この溶液をHClで、pH1〜2まで酸性化し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥した。溶媒を取り除いた後に、残渣を、カラムクロマトグラフィーによって、クロロホルムを溶出液として精製して、有機色素1を与えた。収率は93%。] [0082] 例2:有機色素1で作られたDSC 20nmの大きさのTiO2コロイドを、フッ素をドープしたSnO2導電性ガラス上にプリントし、400℃に加熱し、そして12時間焼結した。20nmの大きさのTiO2粒子の厚さは、7μmであった。同じ方法で、400nmの大きさの光散乱アナターゼ粒子の第2の層(厚さ5μm)を更にコートして二重層膜を作った。ナノ結晶TiO2粒子の製造手順およびTiO2ナノ粒子の二重層を備えた光陽極は報告されている(参照文献:Wang P.ら、「TiO2ナノ結晶上への両親媒性増感剤およびヘキサデシルマロン酸の共グラフトによる色素増感太陽電池の性能の向上」(Enhance the Performance of Dye-Sensitized Solar Cells by Co-grafting Amphiphilic Sensitizer and Hexadecylmalonic Acid on TiO2 Nanocrystals)、J. Phys. Chem. B.、第107巻、2003年、p.14336)] [0083] 調製したTiO2電極を、式(1)で表される色素300マイクロモルおよびケノデオキシコール酸(3,7−ジヒドロキシ−5−コール酸)10ミリモルをクロロベンゼン中に含む溶液中に、12時間浸漬した。TiO2粒子上の増感剤の表面被覆率は、90%超であった。二重層ナノ結晶TiO2膜電極を、熱的に白金メッキした導電性ガラス電極と組み合わせた。この2つの電極は、35μmの厚さのホットメルトリングで分離され、そして加熱によって封止した。内部空間を、溶媒アセトニトリルおよびバレロニトリルの混合物(85/15、v/v)中の、1.0Mの1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド、0.05MのLiI,0.1Mのグアニジンチオシアネート、30mMのI2、0.5Mのターシャリ−ブチルピリジンからなる電解質で満たした。その後に、電解質注入孔を封止した。製造の詳細については、Wang P.ら、「高効率色素増感ナノ結晶太陽電池用の溶媒を含まない、SeCN−/(SeCN)3−系のイオン性液体電解質」(A Solvent-Free, SeCN-/(SeCN)3- Based Ionic Liquid Electrolyte for High-Efficiency Dye-Sensitized Nanocrystalline Solar Cell、J. Am. Chem. Soc,、第126巻、2004年、p.7164)の参照文献を参照。] [0084] 装置特性を、AM1.5完全太陽光(100mW/cm2)の下で測定した。短絡光電流密度(Jsc)、開回路光電圧(Voc)、およびフィルファクタ(ff)は、それぞれ、13.35mA/cm2、776.6mV、および0.749であり、全体の変換効率7.8%を得た。] [0085] 例3:有機色素IIの合成およびこの色素を含むDSC 有機色素IIの合成を、チエノ[3,2−b]チオフェンを、ジチエノ[3,2−b;2、’,3’−d]チオフェンに置き換えたこと以外は、例1中の有機色素Iの手順および条件に従って行った。色素Iを色素IIで置き換えたこと以外は、例2の方法に従ってDSCを作った。得られた電池のパラメータを表1中に示した。] [0086] 例4:有機色素IIIの合成およびこの色素を含むDSC 有機色素IIIの合成を、チエノ[3,2−b]チオフェンを、チオフェンフルオレンに置き換えたこと以外は、例1中の有機色素Iについて開示したのと同じ手順従ってそして同じ条件の下で行った。有機色素Iを有機色素IIIで置き換えたこと以外は、例2の方法に従ってDSCを作った。得られた電池のパラメータを表1中に示した。] [0087] 例5:有機色素IVの合成およびこの色素を含むDSC <合成のスキーム>] [0088] ] [0089] <cの合成> トリブチル錫エチレンジオキシチオフェン(0.7g、1.62ミリモル)および2−[N,N−ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2イル)−4−ブロモアニリン(0.6g、1.08ミリモル)を、45mLのトルエン中に溶解し、次いでビス(トリフェニルホスファート)パラジウムジクロリド(0.084g、0.119ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.14g、0.119ミリモル)を加えた。この反応混合物を115℃に加熱し、そしてAr下で還流した。この混合物に水を加えた。室温まで冷却した後に、この混合物をトルエンで抽出した。有機相を乾燥した。溶媒を取り除いた後に、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、cを与えた。] [0090] <dの合成> 得られたc(0.25g、0.405ミリモル)を、20mLの1,2−ジクロロエタン中に溶解し、次いでDMF(0.32mL,4.05ミリモル)を加えた。0℃まで冷却した後に、塩化ホスホリル(0.045mL、0.486ミリモル)を加え、そして反応を1時間行った。この混合物を室温に加熱した後に、この反応を更に5時間行った。次いで20mLの酢酸ナトリウムを加えた。この混合物を、室温で30分間攪拌し、次いでジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥した。溶媒を取り除いた後に、dを得た。] [0091] <有機色素IVの合成> 得られたd(0.28g、0.43ミリモル)を60mLのアセトニトリル中に溶解し、次いでピペリジン(0.02mL、0.22ミリモル)およびシアノ酢酸(0.044g、0.52ミリモル)を加えた。この反応混合物を82℃に加熱し、そしてAr下で、24時間還流した。水を加えた。この溶液を、HClで、pH1〜2に酸性化し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥した。溶媒を取り除いた後に、残渣を、シリカゲル上に供給し、クロロホルムを溶出液として、有機色素IVを与えた。] [0092] 有機色素Iを有機色素IVに置き換えたこと以外は、例2の方法に従って、DSCを作った。得られた電池のパラメータを表1中に示した。] [0093] 例6:有機色素Vの合成およびこの色素を含むDSC 有機色素Vの合成を、エチレンジオキシチオフェンを、チエノ[3,2−b]チオフェン−チエノ[3,2−b]チオフェンに置き換えたこと以外は、例5中の有機色素IVについて記載した手順に従って、そしてその条件下で行なった。有機色素Iを、有機色素Vに置き換えた以外は、例2の方法に従って、DSCを作った。得られた電池のパラメータを、表1中に示した。] [0094] 例7:有機色素VIの合成およびこの色素を含むDSC 有機色素VIの合成を、エチレンジオキシチオフェンを、チエノ[3,2−b]チオフェン−ジチエノ[3,2−b;2’,3’−d]チオフェンに置き換えたこと以外は、例5中の有機色素IVについて記載した手順に従って、そしてその条件下で行なった。有機色素Iを有機色素VIに置き換えたこと以外は、例2の方法に従ってDSCを作った。得られた電池のパラメータを、表1中に示した。] [0095] 例8:有機色素VIIの合成およびこの色素を備えたDSC 有機色素VIIの合成を、エチレンジオキシチオフェンを、エチレンジオキシチオフェン−エチレンジオキシチエノ[3,2−b]チオフェンに置き換えたこと以外は、例5中の有機色素IVについて記載した手順に従って、そしてその条件の下で、実施した。有機色素Iを有機色素VIIに置き換えたこと以外は、例2の方法に従ってDSCを作った。得られた電池のパラメータを、表1中に示した。] [0096] 例9:有機色素VIIIの合成およびこの色素を含むDSC 有機色素VIIIの合成を、エチレンジオキシチオフェンを、エチレンジオキシチオフェン−チオフェンフルオレンに置き換えたこと以外は、例5中の有機色素IVについて記載した手順に従い、そしてその条件の下で、行なった。有機色素Iを有機色素VIIIに置き換えたこと以外は、例2の方法に従ってDSCを作った。得られた電池のパラメータを、表1中に示した。] [0097] 例10:有機色素IXの合成およびこの色素を含むDSC 有機色素IXの合成を、エチレンジオキシチオフェンを、エチレンジオキシチオフェン−チエノ[3,2−b]チオフェン−エチレンジオキシチオフェンに置き換えたこと以外は、例5中の有機色素IVについて記載した手順に従い、そしてその条件の下で、行なった。有機色素Iを、有機色素IXに置き換えたこと以外は、例2の方法に従って、DSCを作った。得られた電池のパラメータを、表1中に示した。] [0098] 例11:有機色素Xの合成およびこの色素を含むDSC 上記に示した有機色素Xの合成を、エチレンジオキシチオフェンを、エチレンジオキシチオフェン−チエノ[3,2−b]チオフェン−ジチエノ[3,2−b:2’,3’−d]チオフェンに置き換えたこと以外は、例5中の有機色素IVについての手順および条件に従って、行なった。有機色素Iを有機色素Xに置き換えたこと以外は、例2の方法に従ってDSCを作った。得られた電池のパラメータを、表1中に示した。] [0099] ] [0100] 例12:溶媒を含まない電解質層を備えた可撓性太陽電池の調製 Ti金属基板を備えた可撓性色素増感太陽電池を、Seigo Itoら、Chem. Commun.、2006年、p.4004〜4006に開示されている手順に従って、N−719増感剤色素と、本明細書中に記載したようなブラスチック基板上の対電極として、ITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)上にコートしたPt触媒とを用いて、調製した。] [0101] PMII(1−メチル−3−プロピルイミダゾリウム)ヨージドおよびEMIB(CN)4の混合物(体積比が13:7)中の、0.2MのI2、0.5MのNMBI(N−メチルベンズイミダゾール)および0.1Mのグアニジンチオシアネート(GuNCS)からなる溶媒を含まない電解質の1滴を、作用電極の裏面中の孔に入れて、そして真空裏込め(backfilling)によって電池中に導入し、次いでサーリン層で封止した。このようにして、電力変換効率が、4〜7%の範囲にある、機能する可撓性太陽電池が得られた。] [0102] 例13:イオン性液体を主成分とする溶媒を含まない電解質を備えた可撓性太陽電池の調製 例12中と同じ手順に従ったが、しかしながら電解質は以下の成分を備えた電解質に置き換えた。 ・1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII) ・1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(EMII) ・1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラシアノボレート(EMITCB) ・ヨウ素(I2) ・N−ブチルベンズイミダゾール(NBB、ベース) ・グアニジンチオシアネート(添加剤) これらの成分を、モル比12:12:16:1.67:3.33:0.67のモル比で加えた。 重ねて、電力変換効率が4〜7%の範囲にある、機能する可撓性太陽電池を得た。] [0103] 例14:溶媒を含まない正孔伝導体を備えた可撓性太陽電池の調製 正孔伝導材料、トリス(p−メトキシエトキシフェニル)アミン(TMEPA)を、国際公開第2007/107961号の例1中に開示してあるように合成した。太陽電池中に用いるために、TMEPAを、0.07MのN(PhBr)3SbCl6を電気化学ドーパントとしてドープし、100μLのTMEPAおよび0.1MのLi[(CF3SO2)2N]毎に12μLのターシャリブチルピリジンを添加した。これらの添加剤は、液体正孔伝導体と混合される前に、アセトニトリル中に事前に溶解された。装置の製作の前に、全ての残留する溶媒を取り除くために、この調製された「溶液」を、10−1ミリバールに一晩、ポンプで減圧した。ドープされた有機正孔伝導性材料は、室温で液体であり、そして例12および13中に開示したように、予め調製された装置中に、孔を通して、同じ方法で導入した。このようにして、導電性正孔輸送材料を基にした、約1〜2%の変換効率を備えた、可撓性装置が得られた。] 実施例 [0104] 例15〜17:有機色素を備えた可撓性太陽電池 例12〜14を繰り返したが、しかしながら例11に開示した色素Xを、Seigo Itoらによって用いられたルテニウム色素N−719の代わりに用いた。このようにして、電力変換効率が約1%よりも優に上回って、そして場合によっては約5%超でさえある、有機色素を備えた可撓性太陽電池を得た。 例12〜17の可撓性電池では、溶媒の蒸発に因る電解質の劣化という安定性の問題は観察されなかった。]
权利要求:
請求項1 式(1)の有機色素であって、式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、互いに独立して、水素原子(H)、アルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素、または複素環およびそれらからの誘導体から選ばれ、ここで、前記のアルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素または複素環は、置換されているか、もしくは非置換であることができ、そして1個もしくは2個以上のヘテロ原子を含んでいてもよく、そしてR3、R4、R5およびR6の1つもしくは2つ以上はまた、ハロゲンから選ばれていてもよく;Rは、1つもしくは10以下の、同じかもしくは異なる連続する部分を含み、この連続する部分は、互いに独立して、以下の式(2)〜(21)で表された部分から選ばれ、式中、nは、1〜10から選ばれる整数であり;R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66は、炭素であり;R7〜R66は、R49、R50、R53、R54、R57、R58、R59、R60、R65、R66を除いて、互いに独立して、H、ヒドロキシ、ニトリル、アミド、アシル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシル、芳香族炭化水素およびそれらの誘導体、アルキルスルホニル、アルキルチオ、エステル基、ハロゲン化アルキル、ハロゲン、スルホニル、シアノ、アルケニル、アシルオキシル、カルボキシルおよび複素環から選ばれ;、式(1)の化合物中のAは、シアノ、アシル、アルデヒド基、カルボキシル、アシルアミノ、スルホン基、ニトリル、ハロホルムおよび第四級アンモニウムから選ばれるアセプタ基であり;Bは、カルボキシル、リン酸、スルホン酸、次亜リン酸、ヒドロキシル、酸化カルボン酸、アシルアミド、ホウ酸、およびスクアリン酸、ならびに前述のものの脱プロトン型、から選ばれる、有機色素。 請求項2 R1およびR2が、置換もしくは非置換アリールから選ばれ、該アリールおよび/または1種または2種以上の前記の場合による置換基が1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい、請求項1記載の有機色素。 請求項3 前記のアリールが、置換もしくは非置換フェニルまたは置換もしくは非置換であってよい縮合系の芳香族系である、請求項2記載の有機色素。 請求項4 R1およびR2が、独立して、置換アリールから選ばれ、その置換基が、アルキル、アルコキシル、アリール、アリール化アルキル、アルキル化アリール、およびアルコキシル化アリールから選ばれる、請求項1〜3のいずれか1項記載の有機色素。 請求項5 R1およびR2が、9,9−ジメチルフルオレン−2−イルである、請求項1記載の有機色素。 請求項6 以下の式(I)〜(X)のいずれか1つの化合物、から選ばれる、請求項1〜5のいずれか1項記載の有機色素。 請求項7 請求項1〜6のいずれか1項記載の有機色素を含む、色素増感太陽電池(DSC)。 請求項8 少なくとも1つの基板層(1)、導電層(2)、光吸収層(3)、中間層(6)、および対電極(7)を含む光電変換装置であって、該導電層(2)、該光吸収層(3)、該中間層(6)および該対電極(7)が、連続して結合されている、光電変換装置。 請求項9 前記の装置が可撓性太陽電池であり、その中で少なくとも1つの基板層(1)が可撓性プラスチックを含んでいる、請求項8記載の装置。 請求項10 前記の少なくとも1つの基板層(1)が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリイミド、3−アセチルセルロース、およびポリエーテルスルホンの群から選ばれるプラスチックを含む、請求項8または9記載の装置。 請求項11 前記の中間層(6)が、電解質および/または導電性の電荷輸送層(6)を含み、該電解質または電荷輸送層が、好ましくは実質的に溶媒を含まない、請求項8〜10のいずれか1項記載の装置。 請求項12 前記の中間層(6)が、1種または2種以上のイオン性液体または導電性の正孔輸送層(6)を主成分とする、実質的に溶媒を含まない電解質層を含む、請求項8〜11のいずれか1項記載の装置。 請求項13 前記の導電層(2)が、導電性箔、特には金属箔、より好ましくは亜鉛箔および/もしくはチタン箔を含む、請求項8〜12のいずれか1項記載の装置。 請求項14 可撓性透明基板層(1)を含み、これが対電極(7)の表面上に与えられている、請求項8〜13のいずれか1項記載の装置。 請求項15 電池の内部に面する表面上に、透明な第2の導電層を含む、可撓性透明基板層(1)を含む、請求項8〜14のいずれか1項記載の装置。 請求項16 前記の第2の導電層が、透明な金属酸化物を含む、請求項8〜15のいずれか1項記載の装置。 請求項17 前記の対電極が、Pt、Au、Ni、Cu、Ag、In、Ru、Pd、Rh、Ir、Os、C、導電性ポリマー、および前述のものの2つもしくは3つ以上の組み合わせ、から選ばれる材料を含む、請求項8〜16のいずれか1項記載の装置。 請求項18 前記の色素増感太陽電池が、多孔質半導体層(4)を含む光吸収性層(3)、および色素増感剤層(5)を含み、前記の多孔質半導体層(4)が前記の導電層(2)上に、接触しており、前記の色素増感層(5)が、前記の多孔質半導体層(4)の上に、前記の中間層(6)に面している表面上で吸着されている、請求項8〜17のいずれか1項記載の装置。 請求項19 前記の導電層(2)が、インジウムをドープされた錫酸化物(ITO)、フッ素をドープされた錫酸化物(FTO)、ZnO−Ga2O3、ZnO−Al2O3、錫酸化物、アンチモンをドープされた錫酸化物(ATO)および亜鉛酸化物から選ばれる材料を含む、請求項8〜18のいずれか1項記載の装置。 請求項20 前記の多孔質半導体層(4)が、Si、TiO2、SnO2、ZnO、WO3、Nb2O5およびTiSrO3の群から選ばれる材料を含む多孔質層を含む、請求項8〜19のいずれか1項記載の装置。 請求項21 前記の多孔質半導体層(4)が、1nm〜100nmの範囲、好ましくは10nm〜50nmの範囲の平均直径を有する半導体ナノ粒子から、少なくとも一部が調製される、請求項8〜20のいずれか1項記載の装置。 請求項22 前記の色素層(5)が、有機金属増感剤化合物および/または有機増感剤化合物を含む、請求項8〜21のいずれか1項記載の装置。 請求項23 前記の色素層中に、請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物を含む、請求項8〜22のいずれか1項記載の装置。 請求項24 前記の中間層(6)が、電解質層(6)であり、これが色素層(5)および前記の対電極(7)の間に与えられる、請求項8〜23のいずれか1項記載の装置。 請求項25 前記の導電性ポリマーが、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリベンゼンおよびアセチレンを含むポリマーから選ばれる、請求項17〜24のいずれか1項記載の色素増感太陽電池。 請求項26 底面から上面に、第1の導電層(2)、多孔質半導体層(4)、色素層(5)、イオンもしくは電荷輸送層(6)、対電極層(7)、第2の導電層、および可撓性プラスチック基板層(1)を、この順番で含む、請求項8〜25記載のいずれか1項記載の太陽電池。 請求項27 前記の基板層(1)および前記の第2の導電層が透明である、請求項26記載の太陽電池。 請求項28 前記の装置が、上面および/または底面基板層(1)を含み、前記の基板層の少なくとも1つが透明である、請求項8〜27のいずれか1項記載の装置。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 Zhang et al.2016|Molecular engineering of potent sensitizers for very efficient light harvesting in thin-film solid-state dye-sensitized solar cells Lee et al.2011|Organic dyes incorporating low-band-gap chromophores based on π-extended benzothiadiazole for dye-sensitized solar cells Tian et al.2011|Organic redox couples and organic counter electrode for efficient organic dye-sensitized solar cells EP2678346B1|2018-04-04|Metal complexes for use as dopants and other uses Feldt et al.2010|Design of organic dyes and cobalt polypyridine redox mediators for high-efficiency dye-sensitized solar cells Wang et al.2013|Ionic conductor with high conductivity as single-component electrolyte for efficient solid-state dye-sensitized solar cells CN103492402B|2017-04-12|用于电化学器件和光电器件的改进的氧化还原对 Chen et al.2010|Dipolar Compounds Containing Fluorene and a Heteroaromatic Ring as the Conjugating Bridge for High‐Performance Dye‐Sensitized Solar Cells Bai et al.2011|Engineering organic sensitizers for iodine-free dye-sensitized solar cells: red-shifted current response concomitant with attenuated charge recombination Hong et al.2011|Organic dye bearing asymmetric double donor-π-acceptor chains for dye-sensitized solar cells Seo et al.2012|Novel D-π-A system based on zinc porphyrin dyes for dye-sensitized solar cells: synthesis, electrochemical, and photovoltaic properties Cao et al.2009|Dye-sensitized solar cells with a high absorptivity ruthenium sensitizer featuring a 2-| thiophene conjugated bipyridine Sapp et al.2002|Substituted polypyridine complexes of cobalt | as efficient electron-transfer mediators in dye-sensitized solar cells JP4841248B2|2011-12-21|色素増感光電変換素子 Karthikeyan et al.2008|Key aspects of individual layers in solid-state dye-sensitized solar cells and novel concepts to improve their performance Tan et al.2004|Influence of small molecules in conducting polyaniline on the photovoltaic properties of solid-state dye-sensitized solar cells Kurumisawa et al.2019|Renaissance of fused porphyrins: substituted methylene-bridged thiophene-fused strategy for high-performance dye-sensitized solar cells JP5022413B2|2012-09-12|イミダゾリウム化合物及びピリジニウム化合物 Chen et al.2009|Highly efficient light-harvesting ruthenium sensitizer for thin-film dye-sensitized solar cells JP5404058B2|2014-01-29|イオン性液体電解質 Shen et al.2009|Efficient triphenylamine dyes for solar cells: effects of alkyl-substituents and π-conjugated thiophene unit EP2508570B1|2016-08-17|Organic metal dye, and photoelectric element and dye-sensitized solar cell using the organic metal dye Barea et al.2010|Quantification of the effects of recombination and injection in the performance of dye-sensitized solar cells based on N-substituted carbazole dyes US8653279B2|2014-02-18|Dye for dye-sensitized solar cell, and solar cell prepared from same CN101235214B|2012-07-04|有机钌染料及染料敏化太阳能电池
同族专利:
公开号 | 公开日 CN101240117A|2008-08-13| US20110041907A1|2011-02-24| KR101633941B1|2016-06-27| EP2253030B1|2017-09-13| EP2253030A2|2010-11-24| EP2253030B9|2017-12-13| KR20100133966A|2010-12-22| JP5576298B2|2014-08-20| CN101240117B|2010-11-10| WO2009098643A2|2009-08-13| US8487119B2|2013-07-16| WO2009098643A3|2010-04-22|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题 WO2007007671A1|2005-07-07|2007-01-18|Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha|光電変換素子用シール剤及びそれを用いた光電変換素子| WO2007100033A1|2006-03-02|2007-09-07|Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha|色素増感光電変換素子| JP2007287694A|2006-04-17|2007-11-01|Samsung Sdi Co Ltd|色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池| WO2008004580A1|2006-07-05|2008-01-10|Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha|Dye-sensitized solar cell|JP2012520822A|2009-03-19|2012-09-10|エコールポリテクニークフェデラルドゥローザンヌ(エーペーエフエル)|Modified surface| JP2012214671A|2011-03-31|2012-11-08|Fujifilm Corp|色素、光電変換素子及び光電気化学電池| JP2013181108A|2012-03-01|2013-09-12|Kanto Natural Gas Development Co Ltd|色素増感型光電変換素子用の高活性完全有機色素化合物、およびそれを用いた光電変換素子|JP2001064640A|1999-08-30|2001-03-13|Toyo Ink Mfg Co Ltd|有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびそれを使用した有機エレクトロルミネッセンス素子| JP4841248B2|2003-03-14|2011-12-21|日本化薬株式会社|色素増感光電変換素子|TWI545160B|2007-10-15|2016-08-11|東進世美肯有限公司|新穎的以噻吩為基礎之染料及其製備| CN101358039B|2008-09-12|2011-11-23|中国科学院长春应用化学研究所|以喹啉羧酸为受体的有机染料和用其制备的染料敏化太阳能电池| CN101429346B|2008-11-04|2012-09-19|中国科学院长春应用化学研究所|以多杂环衍生物作为共轭单元的有机染料和由其制备的染料敏化太阳能电池| CN101407639B|2008-11-24|2012-07-04|中国科学院长春应用化学研究所|以五员杂环及其衍生物为共轭单元的有机染料和由其制备的染料敏化太阳能电池| CN101735638A|2008-11-25|2010-06-16|乐金显示有限公司|用于染料敏化太阳能电池的染料以及包括其的太阳能电池| KR101250403B1|2008-11-25|2013-04-05|고려대학교 산학협력단|벤조티아다이아졸 발색부-함유 신규 유기염료 및 이의 제조방법| CN101497745B|2009-03-04|2012-09-19|中国科学院长春应用化学研究所|有机染料和由其制备的染料敏化太阳能电池| CN101544845B|2009-04-27|2012-11-07|中国科学院长春应用化学研究所|含不同种杂环及其衍生物共轭单元的纯有机染料及其在染料敏化太阳电池中的应用| TWI458787B|2009-05-15|2014-11-01|Ind Tech Res Inst|有機染料及包含其之光電轉換裝置| CN101570644B|2009-06-05|2012-12-12|中国科学院长春应用化学研究所|以多种杂环及其衍生物作为共轭单元的纯有机染料和由其制备的染料敏化太阳电池| KR101827546B1|2009-06-19|2018-02-09|주식회사 동진쎄미켐|신규한 유기염료 및 이의 제조방법| WO2011003280A1|2009-07-10|2011-01-13|国家纳米技术与工程研究院|有机染料及其制造方法和染料敏化太阳电池| CN101735640B|2009-11-12|2012-12-12|中国科学院长春应用化学研究所|双电子受体有机染料及其应用| JP2013524414A|2010-04-01|2013-06-17|ザユニバーシティーオブメルボルンTheUniversityofMelbourne|ニッケルカソードを有する色素増感太陽電池セル| WO2011125024A1|2010-04-05|2011-10-13|Ecole Polytechnique Federale De Lausanne |Improved electrode| AU2011250653B2|2010-05-05|2014-09-11|Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation|Improved oligothiophenes| KR101432247B1|2010-07-23|2014-08-22|고려대학교 산학협력단|염료감응 태양전지용 준고체 고분자 전해질, 그에 포함되는 정공수송물질, 및 그 전해질을 포함하는 염료감응 태양전지| JP5621405B2|2010-08-19|2014-11-12|コニカミノルタ株式会社|光電変換素子、光電変換素子の製造方法および太陽電池| DE102010046412A1|2010-09-23|2012-03-29|Merck Patent Gmbh|Metal ligand coordination compounds| CN102532032B|2010-11-23|2015-10-21|凯惠科技发展有限公司|一种苯并含氮杂环类化合物、其制备方法、中间体和应用| DE102010054525A1|2010-12-15|2012-04-26|Merck Patent Gmbh|Organische Elektrolumineszenzvorrichtung| DE102010055902A1|2010-12-23|2012-06-28|Merck Patent Gmbh|Organische Elektrolumineszenzvorrichtung| WO2012126566A1|2011-03-24|2012-09-27|Merck Patent Gmbh|Organic ionic functional materials| JP6223961B2|2011-05-12|2017-11-01|メルク パテント ゲーエムベーハー|有機イオン性機能材料、組成物および電子素子| CN102250487B|2011-05-13|2013-07-24|中国科学院长春应用化学研究所|有机染料及在染料敏化太阳电池中的应用| US20140131628A1|2011-07-08|2014-05-15|Merck Patent Gmbh|Conjugated polymers| WO2013023108A1|2011-08-10|2013-02-14|Georgia Tech Research Corporation|Coupled heteroaryl compounds via rearrangement of halogenated heteroaromatics followed by oxidative coupling | WO2013023106A1|2011-08-10|2013-02-14|Georgia Tech Research Corporation|Coupled heteroaryl compounds via rearrangement of halogenated heteroaromatics followed by oxidative coupling | WO2013023109A1|2011-08-10|2013-02-14|Georgia Tech Research Corporation|Coupled heteroaryl compounds via rearrangement of halogenated heteroaromatics followed by oxidative coupling | US20140221664A1|2011-08-10|2014-08-07|Georgia Tech Research Corporation|Coupled heteroaryl compounds via rearrangement of halogenated heteroaromatics followed by oxidative coupling | DE102012016192A1|2011-08-19|2013-02-21|Merck Patent Gmbh|Neue Materialien für organische Elektrolumineszenzvorrichtungen| EP2769422B9|2011-10-18|2017-03-22|École Polytechnique Fédérale de Lausanne |Compounds for electrochemical and/or optoelectronic devices| US20140332079A1|2011-12-08|2014-11-13|Ecole Polytechnique Federale De Lausanne |Semiconductor electrode comprising a blocking layer| KR101361043B1|2012-04-17|2014-02-21|재단법인대구경북과학기술원|신규한 유기염료 화합물 및 이를 포함하는 염료감응 태양전지| CN104284943B|2012-05-07|2017-02-22|索尼公司|用于电子器件中的含有方形酸或克酮酸部分的有机化合物| CN102863812B|2012-10-15|2014-03-12|中国科学院长春应用化学研究所|一种有机染料以及一种染料敏化太阳能电池| CN102898859B|2012-10-19|2013-11-27|中国科学院长春应用化学研究所|有机染料及在染料敏化太阳电池中的应用| WO2014079532A1|2012-11-20|2014-05-30|Merck Patent Gmbh|Formulierung in hochreinem l?sungsmittel zur herstellung elektronischer vorrichtungen| US20140216536A1|2013-02-06|2014-08-07|National Cheng Kung University|Flexible dye-sensitized solar cell| EP2822009A1|2013-07-01|2015-01-07|Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne |Solar cell and process for producing the same| CN103408962B|2013-07-24|2014-09-03|中国科学院长春应用化学研究所|含苯并噻二唑-噻吩并环戊二烯的有机染料及其在染料敏化太阳电池中的应用| EP2846371A1|2013-09-10|2015-03-11|Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne |Inverted solar cell and process for producing the same| EP2896660A1|2014-01-16|2015-07-22|Ecole Polytechnique Federale De Lausanne |Hole transporting and light absorbing material for solid state solar cells| EP2903047A1|2014-01-31|2015-08-05|Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne |Hole transporting and light absorbing material for solid state solar cells| CN104086561A|2014-07-08|2014-10-08|国家纳米科学中心|一种具有高填充因子的可溶性有机光伏小分子材料、制备方法及其用途| EP2966703A1|2014-07-11|2016-01-13|Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne |Template enhanced organic inorganic perovskite heterojunction photovoltaic device| CN105315700A|2014-07-14|2016-02-10|国家纳米技术与工程研究院|一种有机染料及其在染料敏化太阳电池中的应用| KR101654304B1|2014-07-17|2016-09-06|서울대학교산학협력단|전극에서의 광전극의 다중공진 광산란과 광산란 파장대에서 높은 집광효율을 보이는 염료 및 효율이 향상된 염료감응 태양전지| US20170301479A1|2014-09-10|2017-10-19|Ecole Polytechnique Federale De Lausanne |Photodetector| EP3065190A1|2015-03-02|2016-09-07|Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne |Small molecule hole transporting material for optoelectronic and photoelectrochemical devices| JP6550830B2|2015-03-25|2019-07-31|セイコーエプソン株式会社|Composition for forming functional layer, method for producing composition for forming functional layer, method for producing organic EL element, organic EL device, electronic device|
法律状态:
2012-01-20| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120119 | 2012-01-20| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120119 | 2013-09-18| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130917 | 2013-12-17| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131216 | 2014-01-29| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140128 | 2014-04-25| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140424 | 2014-05-26| TRDD| Decision of grant or rejection written| 2014-06-04| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140603 | 2014-07-10| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140703 | 2014-07-11| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5576298 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 | 2017-07-11| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2018-07-10| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2019-07-09| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2020-07-02| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2021-07-01| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|